FX会社などでは両建てを禁止していることが多いのですが、仮想通貨の取引所では両建ては禁止されているのでしょうか?そしてそもそも両建てとは何なのか。それも含めて記事にしています。実際にトレードをするうえで知っておく必要があるでしょう。
両建ては可能?
現在Bybitでは一部の通貨ペア取引においてレバレッジを活かした両建てができますので紹介します。あくまで一部のみです。両建ての取引ができるのは、btcの通貨ペアBTCUSDTの取引である「USDT無期限契約」と「インバース無期限契約」のみとなっています。それ以外の場合は規約違反になってしまうため、アカウント停止の恐れもありますのでやらないようにしてください。ロング、ショートを同時にもてます。
両建てとは?
両建てとは同じ通貨ペアの「買いポジション」と「売りポジション」を同時に持つことを指します。つまり得も損もしないと言うものです。これは相場がどちらに行くかわからないときにやることが多いのですが、初心者向けの手法です。と言うのも熟練トレーダーになると、買いか売りのどちらかしかやりません。どっちかわからなくなると、判断に迷ってしまい、結果的にどちらも損切で終わってしまうからです。
両建てするメリット
仮想通貨は相場が激しく動きやすいため、予想が難しい傾向があります。両建てをすることで、小手調べをして、大きく動きそうな方のポジションだけずっと保有してもう片方を損切りするというやりかたがあります。両建てをうまく活用できれば中長期のトレンドを追いながら、中長期のトレンドとは反対方向に動く短期のトレンドでも利益が上げられるのです。
両建てするデメリット
両建ては決済タイミングを判断するのが難しい特徴があります。そのため初心者の場合は特にそうですが、いつ決済したらわからず、結局、売りも買いもどちらも損切りと言う結果になりかねません。両建てを活用して利益を得るには、解消するタイミングを判断できる十分なスキルが必要です。また両建てを使用する上で注意したいのは、手数料が2重にかかることです。ポジションを建てたときと決済したときには取引手数料が、ポジションを長く保有し続けたときには、資金調達手数料がかかります。
両建てする方法
USDT無期限契約でのみ両建ては許可されていますので参考で使い方をまとめて説明します。まずはログインをしてください。アカウントがない方は下記記事から口座作成をしてください。注意点として、2つの取引を発注しますのでマージンは高いです。銘柄の価格は変動しますので注意です。ヘッジは完全に損益を考えて取引が必要です。
まずは始めるさいはホーム画面へ行きます。上部メニューの「デリバティブ」からUSDT無期限をそのまま選択してクリックしてください。最新の銘柄は多く、ビットコイン、テザー、イーサリアムなど種類は対応しており充実しています。
取引画面右側にある、注文内容を設定する欄が表示されます。両建てを行う場合、まずは「参入注文」選択して片方の注文を決定しましょう。その後、もう片方の注文をする流れになります。
Bybitでは注文方法が以下の3つ用意されているので、自分に合った方法を選んでください。
指値:価格を指定でき、その価格、またはそれよりも良い価格で約定
成行:現時点で注文可能な価格で約定
条件付:条件を指定し、条件に達した場合のみ注文
両建ては難しい
ちなみに両建てはそれほど簡単ではありません。これはやってみればわかることなのですが、両建てはタイミング次第では買いポジション、売りポジション共に損失を出してしまう可能性があります。
相場は必ず一方方向には動かない
トレードが難しい最大の要因は一方的に必ず動くとは限らないということです。仮想通貨の相場は基本的にレンジが多いです。一方的にトレンドが出ればいいのですが、そんなにはっきりと方向性が出ないまま、レンジがつづくけーすもありえますし、むしろレンジのほうが全体的には多く発生してしまうのが現実です。
タイミングがすべて
買いと売りのポジションを同時に発注したとして、マイナス方向へ進んだポジションをいかに早く決済するかが大きなポイントになります。またプラスになっているポジションも返ってくる可能性も十分ありますので、どこで利食いをするのかと言うことを明確にしないと、順行したポジションすらマイナスに転じてしまうことも良くあります。
戦い方を決める
以上のように両建てと言うのは理論上、マイナスでは終わらないということになりますが、相場は理論が通じません。そのため、戦い方を最初に決めておくことが一番大事です。どこで損切りをするのか、どこで利確をするのかと言うことをやる前に決めておかないと、いつまでも決済ができずに困ってしまうことになります。
手数料が二重にかかる
両建ては買い注文と売り注文を同時に保有・決済する必要があるので、合計4回分の手数料が必要となります。そのため普段の普通のトレードと比べると手数料が2倍かかるというデメリットがありますので、そこまでやってもやる価値があるかどうかを考えたほうがいいでしょう。
証拠金が2つのポジション分必要
両建ては買い注文と売り注文を同時に保有する必要があるので、2つのポジションが、それぞれ別の証拠金によって注文されている状態です。そのため証拠金も多めにないといけません。勿論理論上ではプラスマイナスゼロになりますが、突然価格が大きく動くと、片方のポジションがロスカットされてしまいます。
資金調達率がマイナス
資金調達率がマイナスの場合ポジションを保有した状態で跨いでしまうと、手数料を支払う必要があります。資金調達率はプラスになることも、マイナスになることもあるので注意しましょう。
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